日本雷保護システム工業会

雷についての”お話”

“稲妻”は神様のお恵み?

稲妻”とは、“ピカピカ”と稲が実るころ空に現れる“雷放電”を意味します。 昔から雷の多い年は豊作であるとよく言われています。これについての一説を次に紹介します。

雷の放電現象によって、空気中の酸素や窒素がイオン化される。これらのイオンが雨に溶け込んで、大地に天然の肥料を提供する。植物の成長に必要な肥料の3要素は、窒素・リン酸・カリと習ったことがある。空気の成分の大部分は窒素なので、天然水で程よく希釈された窒素肥料が十分に供給されるので豊作となる。

私たちに恵みを与えてくれる雷さまにThank you.

車は“落雷”に安全?

 車は金属製なので、直撃雷を受ければ電流がよく流れ危険ではないかと思う人も多くいます。
しかし、車に落雷しても中に乗っている人は安全です。その理由は、車の中全体が同じ電位(等電位)になるので人間には電流が流れないからです。
 人体にとって危険な状態は電流が心臓を流れ、この電流によって心臓の動きがコントロールされる(医学用語で心室細動という)ことです。
したがって、雷電流が流れない“車の中に避難する”ことは落雷時の安全対策になります。
ただし、車のドアに手をかけて乗り終わるまでの間は、車と大地間の電位差が全部人間に印加されているので危険です。

乗車行動は素早く!!

引用図書:木島均先生著「接地と雷防護」